naoki86star

インターネットの片隅でなにかしら書いてみる

世界はリベラル化するそうです

 上級下級国民というタイトルの本を読んだのでだらだらとちょっと書きます。

 電車のなかで、隣に座っていたおじさんの読んでいた本の中折カバーの文言が頭に残ったので、そのキーワードを頼りにこの本だと割り出した。新書タイプで本屋で一応ピックアップ状態ですぐ見つかったので買ってきて読んだ。それがきっかけ。

 率直、このテーマに限らず対比構図で(タイトルからも)表現してくるのは、自分にとっては反射的に拒否感みたいなのを感じたりしてしまいます。
 書いてある内容は分かるんですけども、各パートが個別撃破って感じで、一冊の単位として読んだ後どういうスタンスで次進もうかというのがつかめなかった、という感想。

 結局、後半がメインで、世界はリベラル化するんだよこういう原理でね、てことを主体に紹介ないし主張したかったのでは。リベラルってなんぞや。本のタイトルは完全に釣りだったかい、思いました。


 物理法則に従うと、時間の経過で物事のバランスが一極集中するよ、というのを説いてくれている本を思い出しました。自分の好きな構図・点と線=ネットワークをモデルにして論じてくれた本「新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く」ずいぶん昔のことでamazon.comでも新品のリンクはもうなかったですが、割と最近も読んだ人いらっしゃるみたいです。
 自分としては、こっちの考え方で日本も世界も説明したほうが一貫性もてそうです。日本のネットワークを世界のネットワークにつないだときに流入してくるものフィルタされるものとかね。

 一極集中の安定状態も、長い時間の経過で流れ込んでくる微量のエネルギー如何で状況は変わりえます。Microsoftのアプリケーションは一世風靡だったですけど*1、だけどもいつしか検索エンジン・SNSベースの世界の席巻(要するにグーグルとかfacebookとか)Microsoftはその茂りぶり自体はそのままでネットワーク階層が一段かいくらか落ちた感じ。”盛者必衰の理”を思い出します。

*1:なんでもMicrosoft-XXXとかって名前のついたものが登場してた